「どうして先生をやめちゃったの?」

「もう一度、教壇に立ちたいんでしょ?」と友人に言われた。
「どうして、先生辞めちゃったんですか?」そうしたメールをいただくことが多い。
かつての同僚の話を聞きながら、心の底に何かしら嫉妬している自分に気がつく。
でも、僕は教師を辞めてしまった・・・・。
教壇を去ったわけ・・・・?

 「どうして先生を辞めたの?」と聞かれても僕の場合、うまく答えられない。
 それなりの理由があってのことだが、どこかしら自分の気持ちがすっきりと表現できない。

 やはり、根底にはある生徒達への後ろめたさ。
 そして、頑張り続けている仲間達への後ろめたさ。
 この後ろめたさを引きずってしまっているからだと思う。
 「申し訳ないなぁ」そう思いつつも、これ以上どうすることもできない自分を語れないのだ。

 時としては、一生懸命説明すれば説明するほど、自分の本心と離れていくような時がある。
 だから、口をつぐんでしまう・・・・・。

 「もう、やっていられない!」
 「このままでは自分が持たない・・・・」
 悩みに悩んだ末、教壇を去って行く先生達も多いと思う。

 得てしてそうした先生達の声は表に出てこない。
 本当は学校のことや子ども達の事が気になって、気になって仕方がないのに・・・・。

 そうした先生達の声を聞きたいと僕は思っている。
 一生懸命頑張っている先生達の姿を、遠くから見ている人たちの声を。

 今の学校や教育をどう見ているのだろう?
 辞めていった先生達の声の中に、今の学校の抱えている問題が見えてこないだろうか・・・・。
 
 僕は、今でも何らかの形で「子ども」や「教育」というものに関わっていきたいと思っている・・・・。
 退職して半年間、僕の思いはやっぱり、「学校」に向かっている。
教壇を去って行った先生達・・・・
何かが、見えてくるような気がします。
「どうして、教壇を去って行ったのか」
ということを話してくださいませんか?

メールをお待ちしています。
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「先生の魅力」
「先生の大変さ」
「教壇を去れない先生達」
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